[研究会] コンテナイメージの解析に基づくビルド再現可能性の高いコンテナ定義ファイルの復元

小林研M1の木下さんが、7月28日から3日間で北海道自治労会館にて開催されたソフトウェアサイエンス研究会・知能ソフトウェア工学研究会・ソフトウェア工学研究会合同 7月研究集会にて研究発表を行いました。

著者:木下彩香,小林隆志(東工大)
題目: コンテナイメージの解析に基づくビルド再現可能性の高いコンテナ定義ファイルの復元
掲載誌: 電子情報通信学会 技術報告(信学技報)Vol. 122, No. 138, SS2022-16, pp. 91-96 [Link],  Jul. 21, 2022.
概要:
あらゆるマシンの上で安定してソフトウェアを実行するためには,実行に必要な全ての環境を正確に共有,展開する手段が必要となる. Dockerに代表されるコンテナ仮想化技術は依存関係の全てを固めたコンテナイメージの共有のしやすさと,コンテナとしての高い再現性での展開,実行を提供するプラットフォームとして活用されている. しかし,Dockerfileからイメージへビルドする際の再現性については議論されていない. 本研究では,ビルドの再現度合いを測る評価指標を提案し,GitHub上で共有されているDockerfileでは再現性が十分でないことを明らかにした. また,Dockerの提供機能だけではイメージに基づいたDockerfileの作成は困難であることを示し,イメージの解析を行うことで再現性の高いDockerfileを作成する手法を提案した. 評価実験を通して,提案手法を用いることでイメージへのビルドの再現性の高いDockerfileの作成が可能であることを示した.