[研究会] CDCM:コンテナ仮想化に基づく開発に適した構成管理プロセス

小林研M2の木下さんが,3月5日から3日間で沖縄県石垣市健康福祉センターにて開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会3月研究集会にて
研究発表を行いました。この研究は木下さんの修士論文の内容を発展させたものです.

提案している構成管理プロセスContinuous Dockerfile Configuration Management(CDCM)の実現環境は,GitHubで公開されています.

https://github.com/tklab-group/CDCM

著者:木下彩香,小林隆志(東工大)
題目:CDCM: コンテナ仮想化に基づく開発に適した構成管理プロセス
掲載誌: 電子情報通信学会 技術報告(信学技報)SS2023-63 (Vol. 123, No. 414, pp. 85-90) [Link], Feb. 29, 2024.
概要:
現代の開発では,外部依存の管理や依存関係の解決といったソフトウェア構成管理にパッケージ管理ツールを使うことが主流である. しかしこれらツールによる外部依存管理では詳細な構成情報が記録されず,問題の発見と原因特定が困難となるソースコードの変更に起因しない不具合が発生することがある.本研究ではDockerfileの構成再現性とビルド可能性の両立を実現する構成管理プロセスContinuous Dockerfile Configuration Management(CDCM)を提案する.CDCMは外部依存構成を厳密に記録したMoldfileの継続的な運用と,過去の時点のMoldfileの推定生成から構成される.評価実験を通して,提案手法により構成再現性とビルド可能性の両立を達成できることを示した.