[論文発表] オブジェクトの動的特徴に着目した実行トレースの抽象化 (IEICE ソフトウェアサイエンス研究会 2014年3月@那覇)

小林研修士2年(名古屋大学所属)の戸田さんが,修士論文をベースとした研究報告「オブジェクトの動的特徴に着目した実行トレースの抽象化」を発表しました.

20140312_095555

(論文概要)
オブジェクト指向ソフトウェアの振舞い理解のために,実行トレースをシーケンス図に可視化する手法が
提案されている.実行トレースを全て可視化するとシーケンス図が巨大となり,振舞いの概要の理解が困難になる.
本研究では振舞いの概要理解を支援するために,実行トレースの抽象化手法を提案する.提案手法では,動的特徴に
着目し,オブジェクトの参照関係と生存期間の情報に基づいて実行トレース中の一時オブジェクトを判定・除去する.提案手法を 3 種類のオープンソースソフトウェアの実行トレースへ適用し,一時オブジェクトの判定・除去の妥当性を議論する.

(出典)
戸田達也, 小林隆志, 渥美紀寿, 阿草清滋: オブジェクトの動的特徴に着目した実行トレースの抽象化 電子情報通信学会 ソフトウェアサイエンス研究会, 信学技報 IEICE SS2013-86, Vol.113, No.489, pp.85-90, 那覇, 11-12 Mar. 2014.