[研究会] 情報検索に基づくバグ箇所局所化でのクエリ改良の効果

小林研M1の猪俣さんが,7月20日から3日間で北海道自治労会館にて開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会7月合同研究集会にて
研究発表を行いました。この研究は猪俣さんの卒業論文の内容を発展させたものです.

著者:猪俣 良輔, 小林 隆志(東工大)
題目:情報検索に基づくバグ箇所局所化でのクエリ改良の効果
掲載誌: 電子情報通信学会 技術報告(信学技報)SS2023-7 (Vol. 123, No. 123, pp. 37-42) [Link], Jul. 13, 2023.
概要:
ソフトウェア開発において多くの労力が必要となるデバッグ作業の支援手法として, 情報検索を使用したバグ箇所局所化技術が提案されている. バグレポートからクエリを作成し, バグの原因箇所を含むソースコードを情報検索技術を用いて特定するこの手法では, 精度が低いという問題がある. 本稿では,我々が過去に示した最適なクエリの構成に寄与する 7 つの自然言語的特徴を用いてクエリを改良し, そのクエリの検索精度がどの程度改善するかを調査する. さらに,改良されたクエリの最適なクエリとの類似性と検索精度の関係, 7 つの特徴それぞれが与える検索精度への貢献を調査することで, クエリ改良に有効な指針を示す.