[研究会] 変更差分長が自動コミットメッセージ生成に与える影響の分析
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10 2025
小林研B4の上野さんが,3月10日から3日間で鹿児島県奄美大島にて開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会3月研究集会にて研究発表を行いました。この研究は上野さんの卒業論文の内容を発展させたものです.
著者:上野 拓海, 小林 隆志(東京科学大)
題目:変更差分長が自動コミットメッセージ生成に与える影響の分析
掲載誌: 電子情報通信学会 技術報告(信学技報)SS2024-50 (Vol. 124, No. 429, pp. 37-42) [Link], Mar. 10, 2025.
概要:
コード変更の要約であるコミットメッセージを記述する負担軽減のため, ニューラル機械翻訳技術を使用した自動コミットメッセージ生成のアプローチが提案されている. このアプローチは変更差分からコミットメッセージを生成することを目的とするが, このアプローチの手法は短い変更差分のコミットのみを対象に評価されている. 加えて, これらの手法は変更差分長の増加に伴う性能の低下が報告されている. しかし, この性能低下の原因の分析はされておらず, 手法に関する制限などによってその対象とする変更差分長も十分でない. 本稿では, 生成されるコミットメッセージの特徴に注目することで, 変更差分長の増加に伴う性能の低下に影響を与える性質を明らかにする. この際, 既存の研究では実験が行われていない変更差分長を含めて実験対象とすることで, より現実的なシナリオの調査を行う. この調査により, コミットメッセージの単語数, コミットメッセージの内容の変化が性能の低下に影響を与えることを明らかにした.