[受賞] 電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会研究奨励賞
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08 2013
当研究室 M2の村松沙那恵さんらが2013年3月に発表した論文,
「データ依存の伝播確率に基づく欠陥箇所特定支援 」が
電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会研究奨励賞を受賞しました.
論文情報:
村松沙那恵, 小林隆志, 渥美紀寿, 阿草清滋:
データ依存の伝播確率に基づく欠陥箇所特定支援
電子情報通信学会 信学技報, Vol. 112, No. 458, SS2012-71, pp. 69-74, 2013年3 月. [Link]
概要:
デバッグ作業において,欠陥箇所を特定することは時間や労力のかかる作業である.本研究では多段階のデータ依存性を考慮した欠陥箇所特定手法を提案する. 既存研究のパス識別性能に限界がある点に着目し,ステートメント間のデータ依存を推移的に伝播させることによって,パスを識別能力を向上させる.提案手法 では,変数の定義・更新や参照を記録した実行トレースから各ステートメントのデータ依存を取得する.成功実行を基に各データ依存伝播の発生確率を計算し, 失敗実行におけるデータ依存伝播と比較をすることにより,成功実行では発生する確率の少ないステートメントを欠陥箇所の候補を提示する.データ依存の伝播 確率を用いることにより,従来の手法では特定できない欠陥が識別できることをケーススタディを通して示す.