[研究会] 欠陥箇所検索に有効なバグレポート中のキーワード抽出

小林研M2の林さんが、3月7日から2日間オンライン開催されたIEICE ソフトウェアサイエンス研究会 3月研究会にて研究発表を行いました。

著者: 林 和輝,小林隆志(東工大)
題目: 欠陥箇所検索に有効なバグレポート中のキーワード抽出
掲載誌: 信学技報 No. SS2021-56 (vol. 121, no. 416, pp. 84-89), IEICE ソフトウェアサイエンス研究会 3月研究会, オンライン開催, Mar. 7, 2022.
概要:
ソフトウェアの欠陥箇所特定を支援するために情報検索技術に基づく欠陥箇所検索手法が研究されている. これら研究では,検索クエリにバグレポート中の部分的な文章のみを利用することで精度が改善されることが実験的に示されてきた. 近年,欠陥の位置から逆算することで理想的な検索結果を提示する模範クエリを構成し, 情報検索技術に基づく手法の限界や実験的に示されてきた知見を検証する試みがなされた. しかし, その模範クエリを構成する方法については明らかとされていない. 本研究では模範クエリの特徴を分析し,それを構成する単語が持つ構造的特徴や自然言語的特徴を調べる.調べた結果を元に,模範クエリを再現する手法を提案する. 分析の結果,模範クエリの構成単語に構造的特徴や自然言語的特徴が確認できた. また,提案手法は先行研究より模範クエリに近い検索クエリを構成できることがわかった.