[研究発表] ソースコードのXML表現のための選択例を用いた対話的XPath生成支援

小林研 M1の夏目雅槻さん,D3の相澤遥也さん,小林准教授が、愛知県の犬山で開催された SIGSS 10月研究会にて、夏目さんの学士論文の成果をもとにした研究発表を行いました。目的のノードのいくつかを選択することで,XPathやXMLのタグ付け規則の知識を必要とせずに,目的のノード選択を行うXPathを生成する手法を提案しています.

著者: 夏目雅槻・相澤遥也(東工大)・渥美紀寿(京大)・小林隆志(東工大)
題目: ソースコードのXML表現のための選択例を用いた対話的XPath生成支援
掲載誌: 信学技報, Vol.118, No.230, SS2018-24, pp.37-42, 2018年10月
概要:
汎用的なコーディング規約検査手法としてソースコードの構文情報をXMLに変換し,このXMLが規約を遵守しているかをXPathを用いて検査するいくつかの手法が存在する.しかし,XPathは記述力の高さと引き換えに学習コストが高く,またXMLへの変換ツールがどのようにソースコード変換するかを熟知する必要がある.本研究ではソースコード中の選択対象箇所を正例、対象ではない箇所を負例として対話的に入力することで,XPathや対象のXML構文の知識を必要とせずに,目的の箇所を適切に選択するXPath群を生成する手法を提案する.実際のソースコードに対する2つの選択問題を例に,提案手法が容易にXPathを生成できることを議論する.