[研究発表] 実行トレースの共通性分析に基づく機能開始点の特定

小林研 M2 の中野 真明貴さんが、沖縄の南大東島で開催された SIGSS 3月研究会にて、修士論文の成果をもとに、研究発表を行いました。

著者: 中野真明貴・野田訓広・小林隆志・林 晋平(東工大)
題目: 実行トレースの共通性分析に基づく機能開始点の特定
掲載誌: 信学技報, vol. 117, no. 477, SS2017-73, pp. 51-56, 2018年3月
概要:
形式概念分析を利用した動的機能捜索手法には,入力である「シナリオと利用された機能とのマッピング」の作成が容易ではないという問題点が存在する.この問題を解決するために,機能開始点を特定することで,機能とシナリオの対応関係を特定する手法を提案する.提案手法では,“実行シナリオに関する共通性” の変化から機能開始点を特定し,機能名推定の支援及びシナリオとの対応関係特定を行う.オープンソースソフトウェアを対象に提案手法の評価実験を行った.その結果,対象ソフトウェアのドメイン知識だけを前提とし,41%の機能とシナリオのマッピングを構成することができた.