[研究発表] 改版履歴の分析に基づく変更支援手法における時間的近接性と大規模コミットの影響

当研究室学部4年生の森達也さんが,電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会
3月研究会で,同時変更漏れを防止するための変更支援手法に関する研究発表を行いました.

この研究は,森さんの卒業研究をベースとしており,本学の交換留学プログラムACAPで短期滞在していた,
Royal Institute of Technology in Sweden の修士2年生 Anders Hagwardさんとの共同研究の成果です.

(論文概要)
改版履歴の分析によってファイルの同時変更ルールを抽出し,次に変更すべき箇所を推薦する
ことで開発者への支援を行う研究が進められている.本研究では,開発の時間的近接性を考慮
することと,大規模コミットを除去することが得られる変更ルールの質にどのような影響を及
ぼすかを調査した.代表的なOSSを用いた評価実験によって,直近のコミットのみを用いること
で推薦の性能が向上すること,大規模コミットを単純に取り除いてはいけないことを明らかに
した.

(Summary slide)

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(出典)
森達也,Anders Mikael Hagward,小林隆志:
改版履歴の分析に基づく変更支援手法における時間的近接性と大規模コミットの影響
信学技報, Vol. 114, No. 510, SS2014-67, pp. 73-78, 2015年3月.