(日本語) [研究発表] ImperSD: Java言語向け命令型スクリプタブルデバッグ環境

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小林准教授が、7月2日にオンライン開催された電子情報通信学会 ソフトウェアサイエンス研究会の7月研究会(情報処理学会 ソフトウェア工学研究会と連立開催)にて研究発表を行いました。
本発表は小林研の平ノ内さんの修士論文を発展させたものです.

著者: 平ノ内奎太,小林隆志(東工大)
題目: ImperSD: Java言語向け命令型スクリプタブルデバッグ環境
掲載誌: 信学技報 No.SS2020-3 (Vol. 120, No. 82, pp. 13-18), 2020年7月
論文PDF: [PDF]
概要:
デバッグの工程における開発者は何度もプログラムの内部観測作業を繰り返すことがある.これを解決する方法としてデバッグの手順をスクリプトとして記述し作業を自動化できるスクリプタブルデバッガ(SD)が提案されている.既存のSDは,リアクティブな記述を用いているため,初期化処理や過去の観測結果の履歴を利用する処理などが書きづらい,副作用のある式の実行順序が定まらないといった欠点がある.
本研究では,デバッガが行う動作をそのままの順序でスクリプト記述する命令型SDを提案する.本稿では,命令型SDが満たすべき要件を定め,それらを満たす命令セットを提案する.また,Java言語向けの命令型SD環境として開発したImperSDについて説明する. 実際にデバッグ手順を記述し,既存SDと比較することで提案SDの得失を議論する.